130万円の壁、超える?抑える?私の場合、170万円稼がないと手取りは増えませんでした
2025年、私は夫の扶養に入りながらアルバイトをしていました。103万円の壁は、その前の年に超えています。次に見えてきたのが、130万円の壁でした。
超えるか、抑えるか。迷って計算してみたら、私の場合は170万円くらい稼がないと、かえって手取りが減るという結果でした。
そのときに考えたことを書いておきます。(制度の内容は2026年8月時点のものです)
103万円の壁は、気にしていませんでした
結婚してから、私はずっと夫の扶養に入っていました。それが、気がついたら103万円を超えていました。
103万円を超えると、自分の給料から所得税や住民税が引かれるようになります。だから、超えないように働く人もいます。
でも私は、103万円の壁は気にしていませんでした。超えてもいいと思っていたのです。実際、税金を払っても、前の年より手元に残るお金は多かったので、そのままもっと働きたいと思っていました。勤務時間が増えて、その分お給料も増えて、喜んでいたくらいです。
次に見えてきたのが、130万円の壁でした

ところが、次の壁が見えてきて、今のままの勤務時間で大丈夫だろうかと思い始めました。
130万円を超えると、夫の社会保険の扶養から外れます。自分で社会保険に入ることになるので、手取りの収入は減ります。社会保険料は、結構な額です。
しかも、130万円を超えてしばらくは、働く時間を増やしても手取りが増えない「働き損」の状態が続きます。家計への影響でいえば、103万円の壁より130万円の壁のほうがずっと大きいのです。
130万円を超えないように働くのを控える人の気持ちが、このとき初めて分かりました。
会社が社会保険に入れてくれるとは限りません

私はそれでも、130万円を超えて働くのも悪くないと思っていました。会社の社会保険に入れば、保険料は会社と半分ずつですし、将来もらえる年金も増えるからです。
ただ、うちはとても小さな会社です。ちゃんと社会保険に入れてくれるのだろうか、というのが心配でした。
そして、その心配は当たりました。会社は社会保険の加入に消極的で、「今の状況では、社会保険に入れる人を増やせない」と言われたのです。
私の場合、170万円稼がないと手取りは増えませんでした

会社の社会保険に入れないとなると、話が変わってきます。130万円を超えて扶養から外れたら、国民健康保険と国民年金に、自分で入ることになるからです。会社と折半ではないので、全額が自分の負担です。
それでどうなるのか、計算してみました。
結果は、170万円くらい稼がないと、130万円に抑えていたときより手取りが増えないというものでした。130万円を少し超えたあたりで働くのが、いちばん損だということです。
それなら、社会保険に入れてくれる会社で働きたい
170万円を稼ぐくらい働くのなら、社会保険に入れてくれる会社に移ったほうがいい。計算をしてみて、そう思いました。
同じだけ働いても、会社が社会保険に入れてくれるかどうかで、手元に残るお金も、将来もらえる年金も変わります。壁の話は「いくら稼ぐか」だけの問題ではなくて、「どこで働くか」の問題でもあったのです。
一時的に超えたときの救済措置もあります

もうひとつ、知っておくといいことがあります。一時的に仕事が忙しくて130万円を超えてしまった場合、勤務先に証明書を書いてもらうことで、扶養から外れずに済む仕組みがあります(厚生労働省・年収の壁への対応)。
私はこのあと、実際にこの申請をすることになりました。その年は130万円を数十万円超えましたが、扶養のままで、社会保険料を払わずに済んでいます(130万円を超えそうになって、救済措置を申請しました)。
2025年に、103万円の壁は160万円になりました
ここまでは私が迷っていた2025年の話ですが、そのあと制度が変わっています。
2025年分から、所得税がかからない年収の目安は160万円くらいに引き上げられました。給与所得控除と基礎控除が広がったためです(国税庁・基礎控除)。
ただし、これは所得税の話で、社会保険の130万円の壁は別です。ここは変わっていません。私が悩んだ部分は、今も同じように残っています。
一方で、2026年10月からは、社会保険に入る条件のうち「月8.8万円(年収106万円)以上」という賃金の要件がなくなります。会社の規模による条件も、これから段階的になくなっていく予定です(厚生労働省・社会保険適用拡大特設サイト)。
私がぶつかった「小さい会社だから社会保険に入れてもらえない」という問題は、これから少しずつ減っていくのかもしれません。
今は働いていません

その後、私は2026年にこの会社を辞めました。今は働いていなくて、夫の扶養に入ったままです。
また働くことは考えています。そのときは、いくら稼げるかと同じくらい、社会保険に入れてくれるかどうかを見ると思います。
壁の手前で迷っている方は、いくらまで働くかを考える前に、その会社が社会保険に入れてくれるかどうかを聞いてみてください。そこが分かると、計算の答えがまるきり変わります。
あわせて読みたい
- 130万円を超えそうになって、救済措置を申請しました。手続きと、2026年に変わったこと
- 定年で、仕事人生は終わりじゃない。83歳の営業マンの話
- 10年ぶりに戻ったカーブス。週5通いで変わったこと・変わらないこと

