50代ともなれば、親も高齢。
中には、親の介護をしている人も出てきます。
地元の友人Mちゃんは、もう何年も母親の介護をしています。
フルタイムの仕事をしながら、85歳の父親とともに介護をする毎日。
会って話を聞くたびに、親の介護についていろいろ考えさせられます。
先が見えないからこその大変さ
Mちゃんにあったのは数カ月ぶり。
以前は、「病状が進んだら、自宅介護は無理かもしれない」と言っていたのですが、今も自宅で介護が続けられています。
病状は少しずつ悪くなってはいるけれど、「お父さんが自宅で面倒を見るという間はそうしたい」ということでMちゃんも頑張っています。
親の思いを受け止められるってすごいなと、私なんかは思ってしまいます。
最近では、車いすや介護ベッドを導入したりしているとのこと。
ただ、介護ベッドは合わなくて、1週間で返却。
もともとあったベッドを仕舞ったり、また出したりが大変だったそうです。

そんな話を笑いながら話すMちゃんですが、それでも「時々、いつまで続くんだろうって思うんだよね」とつぶやいていました。
病気も老化も確実に進んでいく。
でも、いつまで介護をすればいいのわからない。
いくら自分の親でも介護は大変。
疲れたからと言って、投げ出すわけにもいかない。
育児なら、そのうち子供には手がかからなくなります。
大変だけれど、先が見えるから、頑張れる部分もあるかと思います。
でも、介護はいつまで続くかわからない。
病状や老化は進むので、この先、世話することも増えていく。
「いつまで続くのかな」と思うことは自然なことなんだと思います。
「介護休暇」はあっても今は使えない理由
Mちゃんの会社には、介護休暇もあります。
でも、先のことを考えると、介護休暇も取ることができないようです。
彼女の会社では取れる介護休暇は3か月。
今取ると、いよいよという時に使えなくなる。
ということで、今も大変だけれど、介護休暇を使わずに過ごしているのです。
介護休暇という制度があっても、うまく使うことはなかなか難しい。
これも介護は先が見えないからこその難しさですね。

うちの会社も最近、介護休暇の規定ができました。
制度ができて安心と思っていたけれど、それを使えるかどうかはまた別の問題。
ありがたいことに、私の両親は今はまだ元気でいてくれています。
でも、そう遠くない将来、私にも同じような悩みが訪れるかもしれません。
そのときにあわてないように。
少しずつ、心の準備をしておこうと思います。