うちっちブログ
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親のこと

一筋縄ではいかない高齢親の家探し2

公共工事に協力して、家を引っ越しすることになったうちの両親。

弟夫婦と二世帯住宅として暮らせる物件を探しています。

条件に合う物件を見つけても、タイミングが合わずに先に買われてしまったり、売主が売るのをやめたりとなかなか決まりません。

先日、また条件に合いそうな物件を見つけ、弟夫婦とともに内見に行ってみようとしていたのですが・・・。

これまでの話はこちら

弟は新たに見つけた物件は気に入らない、別の土地を探してきたのでそちらにしたいとのこと。

母は、内見に行く予定だった物件が、そこそこ気に入っていたので、「援助をするので、別々の場所にそれぞれ家を買って住むのでいいのではないか」と弟に提案しましたが、それも却下。

介護が必要になったときに、通うのが大変だから、二世帯住宅の方がよいという理由のようです。

二世帯住宅を建てた場合、土地家屋は両親の名義となります。
そこで将来は、土地家屋は自分(弟)が相続して、姉(私)には相続分をお金で渡すつもりでいると両親に話したそうです。

これらの話は全て母から聞いた話なので、弟が本当のところどう考えて二世帯住宅を建てたいと思っているのかはわかりません。

ただ、私としては、新築で二世帯住宅を建てるよりも、お互い別々に家を探して、中古住宅を購入するか賃貸にすればいいと思うのです。

私の周りで二世帯住宅を建てた人はみな「二世帯住宅はお勧めしない」といいます。
表面的には円満に見えたとしても、かなりストレスがたまるのが二世帯住宅なのかもしれません。

一度、設計について母と弟でもめたにもかかわらず、わざわざ二世帯住宅を建てるのは、もめる種をつくるだけではないのかと思います。
住宅の設計でもめたりしたら、家が完成して住み始めても気持ちよく暮らせないのでは。

だからこそ、母もお互い気を使うから、別々の場所に住んだらよいのではないかと思っているわけです。

弟夫婦と両親は、今も同じ建物で隣同士で住んでいます。
マンションではないですが、建物の構造的にはマンションの隣同士のような感じです。

今でも二世帯住宅みたいなものだから、新しい家で二世帯でもあまり変わらない、と弟は思っているのかもしれません。

お互い気を遣うということ以外に、私が、二世帯住宅ではなく、離れて暮らす方がいいと思う理由があります。

それは、離れていた方が、親も自立心が失われずにいるような気がするということです。
頼れる人が近くにいると、頼って自分でできることもできなくなってしまうのではないか、それによって老化が進んでしまうのではないかと私は思うのです。

といっても、現状、隣同士で住んでいても、あまり交流がないため、二世帯住宅にしても、頼りすぎることを心配する必要はないのかもしれませんね。

そしてもう一つ、別々に家を持てば、将来、親が施設に入る必要が出た時などに、親世帯の家を売って資金を得ることもできるということ。

親に介護が必要になったときに、自分たちで面倒見きれるのか?

私も同じ市内に住む限りは、介護はするつもりではいます。
というか、仕事の状態とか考えると、私がメインで介護する可能性は高い。

でも、症状が進んだときに、自分たちだけでは面倒を見るのが難しくなる場合もあるかもしれない。
そうなったときに、施設に入れる十分な費用が払えるのか。
よい施設に入れるためには、お金があった方がいい。
そんな時に、家を売って資金が作れれば。

まあ、田舎の中古住宅なんて、そんなに高くは売れないです。
それでも、資金の足しにはなります。

そういうことも考えると、二世帯住宅ではなく、別々に家をもって住んだ方がいいのではないかと思うのです。

と、いろいろ思ってはいるものの、弟には言えない私。
私と弟は、仲が良いわけでもなく、普段、ほとんど会わないし、会っても話もしない。
そんな状態で、家のことについて、私が口を出したら、もめるような気がします。

それに最終的に、決断するのは親。
親の相談にはのるし、必要なサポートはします。
でも、弟には、私から何か言うことはやめておくつもりです。

1年以内には転居を完了しなければならないので、近日中には決着がつきます。
思うことはいろいろあるけれど、見守っておくことにします。

さて、どうなる親の新居。