人は亡くなっても、いろいろと大変だなと感じる今日この頃。
夫の父は2年前、亡くなりました。
突然で慌てたのはもちろん、葬儀費用が予算オーバーで焦ったりもしました。
また、夫が葬儀の前日に実家に行かず、準備に参加しなかったために義妹に怒られたりということもありました。
葬儀は家族葬でしたが、家族の気持ちがこもったよい式だったと思います。
葬儀が終わったと思ったら、次は納骨問題が発生。
この納骨も夫と義妹の間でひと悶着あったのでした。
納骨にも思っていた以上のお金がかかります
納骨は、ゆっくりじっくり考えても良いのではと思っていた私たち夫婦。
それに対して、「四十九日には納骨をすべき!」と考えていた義妹。
義妹は実家と車で30分程度の距離、私たちは新幹線の距離です。
そのため、納骨場所探しは、どうしても義妹中心になってしまいます。
葬儀から間もなく、義妹が義母を連れて、納骨場所の見学に行き始めました。
正直言って、予算は多くありません。
義母が出せるお金は30万円とのこと。
義父は、長男ではないため両親の墓には入れず、お墓に入るなら自分たちで建てることになります。
お墓を建てる場合、通常100万以上かかります。一般墓の購入代金は平均149.5万円だそうです。
義母と兄妹で分担するにしても、高すぎて手が出ません。
また、私たち夫婦には子供もおらず、墓を作ったとしても、すぐ墓じまいをすることになります。
資金的にも管理的にも、お墓を建てることは難しいです。
30万円で納骨でき、管理が不要なタイプを考えると、ロッカータイプの納骨堂や共同墓などになります。
義妹と義母で、義実家に近い納骨堂を見学に行ったのですが、ロッカータイプは抵抗があったようです。
納骨場所をめぐって兄妹げんか勃発!
見学に行ったところは、気に入らなかったため、他を探さなければなりません。
私もネットでパンフレットを取り寄せたりしましたが、予算30万円で入れるところは限られます。
納骨するにも結構なお金がかかるのです。
そんな中、義妹が自分の家の近くのお寺の共同墓を見つけてきました。
義母と一緒に見学に行き、とてもよかったとのこと。
花がたくさん咲いていて、義母も気に入ったそうです。
義妹の家の近くなら、将来的にも自分や孫がお参りに行ってあげることができる。
義母がなくなったときも、この寺ならいいだろうと。
このお寺は納骨・永代供養で40万円、戒名代で10万円で計50万円かかります。
義母30万円、残り20万円を兄妹で分担なら払えるのではという義妹の考えです。
四十九日を義実家で行ったときに、その話を義妹から夫に話されたのですが・・・。
夫と義妹の意見が合わず兄弟げんかに発展。
夫は、身の丈に合った金額のところにすればよいのではないかとの考え。
しっかりと話し合うことなく、義妹からほぼ決定事項のようにいわれたことにイラついたようです。
夫は義妹に怒鳴ったようで、義妹の怒りを買いました。
この日以来、義妹は夫のことが許せないようで、そっけない態度をとられ続けています。
夫と私の納骨に対しての考え
夫が怒鳴ったのはいただけませんが、私も身の丈に合ったところに納骨をする方がいいというのには賛成です。
義実家から少し離れてはいますが、便のいい場所に10万円以下で納骨ができるお寺があります。
葬儀屋の方が、そちらのお寺に納骨する方も多いという話をしていました。
義父もそのお寺でもよいのではないか。
私と夫の考えとしては「亡くなった人よりも生きている人の生活の方が大事」。
義母の30万円すべて使うことはなく、何かあったときのためにとっておくほうが良いのではと思うのです。
夫としては、多くの人が訪れるお寺の方が、義父も寂しくないのではという考えもあったようです。
また、義母のお姉さんも旦那さんの田舎の墓からそちらに遺骨を移したと聞いたので、なおさら、そちらの納骨費用が安いお寺でもいいのではと考えたのです。
結局のところ、義妹が探してきたお寺に納骨はされました。
様々な手続きをしてくれているのは義妹なので、仕方ないことです。
結局のところ、義母が納得していれば、それでいいのでしょう。
納骨や法事の際に、お寺を訪れましたが、確かにお庭がキレイで落ち着いていて、よい場所だと思いましたし。
費用は、私たちは負担しなかったので、義母と義妹で支払ったのでしょうか?
私には詳しいことはわかりません。
生きているうちに話し合う必要があるのかも
人が亡くなると、遺された人がいろいろと考え、悩むものですね。
義父の納骨をめぐる兄妹のやりとりを見ていると、お墓や供養の問題は「誰が決めるのか」「誰が負担するのか」で意見が分かれることが多いと実感しました。
我が家もいずれ、実家のお墓をどうするか決めなければなりません。
両親は今あるお墓に入れるけれど、私も弟も子供がいないため、いずれ墓じまいが必要になる。
そう考えると、いっそ体力や気力があるうちに整理してしまうほうがよいのではとも思うのです。
ただ、弟は早めの墓じまいには否定的。
このままいけば、私たちも墓問題で揉めることになるのかもしれません。
お墓や納骨は、亡くなった人のためであると同時に、遺された人のためのものでもある。
だからこそ、生きているうちに話し合っておくことが大切なのかもしれません。