がんばらない暮らし研究所
50代からの、軽やかに生きるヒント
親のこと

いざという時に備えて:親の介護と老後の費用を考える

年末年始で義母に会って、改めて思ったこと。

『家族のいざというときのためにお金を準備しておかなければ!』

引っ越したいけれど、引っ越し先が決まらない義母

久しぶりに夫の実家を訪れた年末年始。
現在、夫の実家には義母が一人で暮らしています。

義父は2年前に亡くなり、義母は介護から解放されて時間的にも気持ち的にも余裕がでてきたようです。
そのためか、家の老朽化をものすごく気にするようになりました。

床のへこみが気になり、工務店に相談したところ、修繕には数百万かかるそうで、「直すくらいなら引越しした方がいい」とアドバイスされたそうです。

それ以来、家のあちこちが気になり、引っ越しがしたくてたまらない様子。
公営住宅を申し込んでいるものの、これまで十数回、抽選から外れています。
引っ越したくても引っ越し先が決まらないのです。

それを聞いた義妹が、老人ホームも調べてくれたそう。

確かに老人ホームもありかなとは思います。
ヘルパーさんが来てくれることはあっても、一人の時間が長いので心配はあります。

ただ、義妹が提案してくれている老人ホームの金額、月額15万円。
義母の年金だけでは足りない金額。

老人ホームはいいとは思うけれど、資金が・・・・。

仕送りが必要な日がくるかもしれない

世の中には年金額が多くない人もたくさんいます。
国民年金だけの場合は、20歳から40歳まで満額収めた人でも、2024年の支給額は月額68,000円。

これだけでどうやって生活するんだ~い!というほどの額。
この金額だけで、入れる老人ホームというのはなかなかないです。
このような場合は、行政が支援をしてくれて、入居をしている方もいるようです。

ただ、支援も収入額や要介護の状態など人それぞれ違います。

義母の場合、年金は厚生年金も入っていますが、加入年数がぎりぎりのため金額はあまり多くありません。
介護認定は、現状では「要介護」までは行っていない状態。
老人ホームの金額には、年金と行政の支援を合わせても、まだ足りないようです。

となると、仕送りをしなければならないのですが、私たち夫婦が今と同じ生活をしていたら仕送りは結構厳しい。

仕送りするとなれば、今の生活を見直す必要が出てきます。
ゴルフを控えたり、車を変えたり、私が働く時間を増やしたりなどなど。

夫には妹がいて、そちらからの仕送りもあるかもしれません。
でも、義妹家族にはこれから教育費がかかる子供が二人います。
子どもの学費+仕送りとなるとかなり大変かと。

また、義妹は義母と割と近い場所に住んでいるため、何かを世話をしてくれています。
世話をして、さらに仕送りとなると、かなり負担がかかります。

そうなると仕送りのメインは、私たち夫婦。

なかなか厳しい・・・けれど、いつかは必要となること。
今日明日すぐにではなく、事前に準備ができるだけありがたい!のかもしれません。

いざを見据えた準備をしていかなければ

義母は、まだまだ老人ホームには入るつもりはないようです。

いつかは入る日が来るとは思っていても、日々の生活ならまだまだ一人で暮らせる。
老人ホームに入って、人から世話をされることで逆に弱ってしまうかもしれない。
それに、老人ホームはお金もかかって、子供たちに負担をかけてしまう。
だから、できる限り自分で頑張りたい。

そんなことを話していました。
だから、すぐに老人ホームに入る話ではないし、急に仕送りが必要になるわけでもありません。

が、人はいつ何があるかわかりません!
特に高齢になると、急に体調を壊すことも。

なので、いざというときを見据えて、今から資金的な準備をしていかなければ!

私たちができることは、まずは、お金の使い方を見直して、出費を減らしていくこと。

ただ、出費を減らし過ぎて自分たちの生活がすさんでしまうのは・・・。
それに、自分たちの老後資金も準備していく必要があります。

なので、収入を増やすことを、今から考えていかなければ。

夫はサラリーマンなので、給料を上げるということが自分の意思ではできません。

そのため、世帯収入をあげるなら、アルバイトの私の収入をあげる方が現実的で早い。
アルバイトの時間を増やすか、別の職に就くか。副業を始めるか。

これも、今日明日ですぐにできることではないので、今年1年かけて、少しでも収入をあげられたら。

というか、実は、義母の話がなくても、今年は自分の仕事を見直して、収入をあげられたらなと思っていたところ。
ちょうどいいので、今年は本気で収入アップを目指していきます。

家族のためというよりも自分のため

こういうこと書くと、将来の仕送りのために頑張る嫁みたいに見えるけど、実際は、私はいざというときに、自分が嫌な思いをしたりしたくないのです。

世の中お金だけじゃないとはいうけれど、お金があることで解決する問題はたくさんあります。
介護もお金があれば、解決というか楽になることが多くあると思います。

そして、世の中、お金で揉めることもたくさんあります。
お金がたくさんあって揉めることもあるようだけれど、お金がなくて揉めることもたくさんあるのです。

特に親族間でのお金の問題は、尾を引くし、解決がめんどくさい。

親族間でお金のことで、嫌な思いはできるだけしたくない。
だから、今からいざという時のために、準備をしておきたい。自分のために。

そんなことを思った2025年の年初めでした。