うちっちブログ
50代のリアルな毎日をシェア
親のこと

家庭菜園で感じた80歳父の老化

今年80歳になった父。
ここ1,2年で父の衰えをものすごく感じるようになりました。

80歳だから衰えても仕方ないですが、その衰えを目の当たりにするとやっぱり少しショックです。

見た目や体力的な老化はまだ受け入れやすいです。
それ以外の面、認知力や思考力などが明らかに衰えてきたことにちょっとショックを感じるのです。

どんなふうに衰えてきたのか?

まず、物事への興味が薄くなって、気力もなくなってきていて、ゴロゴロする時間が増えています。
外食や外出に誘っても、「めんどくさい」と行くのを嫌がります。

前々から、家族であまり出かける人ではないし、ゴロゴロすることが好きではありましたが、今まで以上に家でゴロゴロしてばかりになりました。

物忘れもとても多くなりました。
予定を覚えていないことが多くなり、すっぽかしてしまうこともあるようです。

そして、本当に時々ですが、知人が亡くなったことを忘れて、「●●さんはどうしてるんだい」と話したりするようなこともあります。
体調がよくないと、ちょっと記憶が混乱してしまうような時が見たいです。

物事が順序だてて考えることも難しくなっているようです。

これが顕著に出ているのが、趣味で20年以上やっている家庭菜園です。
家庭菜園といっても、300坪と結構広い畑で野菜を育てています。

これまでは、1年中何かしら野菜が植えていて、うちの実家の野菜はほとんどこの畑で賄っていました。

ですが、今年は野菜が植えられず、雑草だらけになっている部分が結構あります。
いつもなら種をまいたり、苗を植える時期を逃してしまうのです。

畑に行くこと自体に熱心でなくなり、畑に行っても雑草をとることばかりにやっている。
一度にあれこれ考えることができなくなるようで、一つのことを始めるとそれ以外のことを忘れてずっとそれをやってしまう。
そんな状態で、種をまいたり、苗を植えることを忘れて、植える時期を逃してしまうのです。

だから、今年は畑でできる野菜が例年に比べると少ないです。

また、以前なら、私が畑を手伝いに行くと、父は私にテキパキ指示を出していましたが、何をしてもらいたいかが、頭の中でまとまらないようで、的確な指示が出てきません。

今までなら、順序だてて作業の指示ができたのに、今はその順序が立てにくくなっているようです。

今日も母に頼まれ、畑の手伝いに行ってきたのですが、はやり手伝いに来ていた母の友人が「お父さん、前は道具をきっちり片づけてたのに、最近はその辺に置きっぱなしね」といっていたのを聞きました。

確かに、いままで父は道具の片付けなどは結構几帳面にしていたのに、今年は畑の真ん中に置きっぱなしというのをよく見かけました。

こういう片づけられなくなるのも、やはり老化なのでしょうね。

去年できたことが、今年はできない

今年の家庭菜園の畑を見ると、本当に父の老化が進んだなと感じます。
去年まではできていたことが、今年になってできなくなったのが、目に見えてわかります。

80歳なのだから、仕方ないのかなとは思いますが、これからどのくらいの速さで老化が進んでいくのか心配になります。

母は父の認知能力の低下を心配して、「刺激を与えなければ!」とあちこちに連れ出そうとしていますが、父は出かけるのを嫌がるのでなかなかうまくいきません。

これからどうなっていくのかちょっと不安を感じています。

見た目や身体能力が衰えるのはわかっていましたが、認知力や思考力もこんなにも衰えていくものなのか。
自分の父親がそうなってみて、はじめてわかったような気がします。

父がどうなっていくかも不安ですが、自分が高齢になったとき、大丈夫なんだろうかと思う今日ごこの頃です。