うちっちブログ
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お金だけじゃ足りない?!老後の準備~「あなたが独りで倒れて困ること30」

老後の準備といえば、「老後資金」をためること。
一時期は、老後資金は2000万円必要という話が出ていましたよね。
でも、お金だけで十分ですか?

高齢になって、お金はあっても「自分でお金が使えない」という状態になるかもしれない。
そんな時はどうすれば?

今回は、お金だけでは足りない老後の準備について考える本を紹介します。

司法書士が書いた老後の準備を考える本

『あなたが独りで倒れて困ること30~一億「総おひとりさま時代」を生き抜くヒント』

「独り」「おひとりさま」って、「私にはパートナーも子供もいるから関係ない」そんな風に思っている方もいるかもしれません。
そんな方にも、ぜひ一度は読んでおいてほしい老後の準備を考える本です。

老後だけでなく、単身世帯の方には、今も関係ある部分もありますので、おすすめです。

こちらの本は時代は「総おひとりさま時代」に入ったと、老後というか、体や頭が働かなくなったときの困りごととその対策を「お金」「住まい」「健康」「家族」と4つのテーマに分けて伝えています

著者は「賃貸トラブル解決」に強い司法書士。
高齢者や一人住まいの方の賃貸トラブルなども多くみてきています。
それらの仕事や自分自身の経験などを通して、「誰もがおひとりさまになる可能性があり、そのための準備が必要」と考えられているようです。

高齢になり独りになってしまったとき、気力も体力も知力も落ちてしまった状態で困ることがいろいろ出てきます。

「お金があれば大丈夫」そう思っていても、認知症になってしまったら、そのお金も自分で使うことができなくなるかもしれません。

頼れる家族も親戚もいないために、入院や施設入居の際の「身元保証人」がいなくてどうしようもない。

独りで死んだときに誰が葬儀の手配をするの?それまで住んでた住宅の後始末はどうする?
そもそも、独りで倒れたら誰かに見つけてもらえる?

頼れる人もなく、独りになってしまったとき様々な困りごとが起こる可能性があるのです。そのための対策・準備は、まだ頭も体も動くうちにした方がいいということなのです。

家族がいるから大丈夫?

「私には家族がいるから大丈夫」と思う人もいるかもしれません。

今はパートナーと二人暮らしだったとしても、片方が倒れたり、認知症になってしまったら、その時点であなたは「おひとりさま」です。

「それでも子供もいるから大丈夫」そう思っているかもしれません。
確かに子供がいれば、子供に対応してもらえる人は多いと思います。

でも、子供と関係が悪い人は?子供が遠方に住んでいたら?
長生きしすぎて、子供も高齢で動けなくなっていたら?
そんな可能性もあります。

だから、高齢で独りになった場合のことも一度知っていおいた方がいいのではないでしょうか。

また、高齢で介護が必要になったときや亡くなったときにやることはたくさんありますし、お金もそれなりにかかります。

それをすべて子供に背負わせるのは、その子が大変だと思います。

うちの夫の父は、数年前に70代後半で亡くなりました。
葬儀はお通夜なしの家族葬で行いましたが、それでも70万円かかりました。
元旦に亡くなったため、火葬まで1週間かかりその間の安置料金などがかかったせいでもありますが、考えていたよりも高額でした。

義実家で準備していたお金では少々足りなかったため、うちで補填しました。
また、葬儀や死後の手続きなどは足が悪い義母に変わって、義妹さんが奔走しました。

家族なので仕方ないとしても、残された人にはそれなりに負担がかかります。

大切な家族だからこそ、彼らの負担になりすぎないよう、できる対策は自分でしておく、必要なお金は用意しておく必要があり、老後準備のうちではないでしょうか。

この本で特に参考になったことは

偉そうに書いたものの、私たち夫婦には子供がいません。

だからなおさら、お金以外の準備も必要だと感じています。

私たちが亡くなったときに、誰が葬儀の手配や死後の申請関係、住まいの片付け、金融機関の解約などもろもろのことをやってくれるのだろう?
入院や施設入居の時の身元保証人はどうしよう。

切実な問題です。
現在50歳ですが、ぼんやりと「どうするのかな」と考えることもありました。

兄弟はいても、彼らも同じように高齢になります。頼むことはできない可能性も高いです。
夫には甥がいますが、夫は彼らにやってもらえたとしても、私は?

そんなことを考えるときがあります。
それで、この本を手にとり読んだわけです。

そして知ったことは「身元保証サービス」「死後事務委任契約」というものがあること。司法書士や弁護士などで請け負ってくれる部分もあるし、身元保証会社というものもあります。

また、こういう対策は困ってから始めたのでは遅く、頭も体も動くうちに準備を進めておいた方がいいこと。

とはいえ、まだパートナーも元気で両親も健在な今、身元保証会社などと契約する必要はないとは思います。
その会社がどれだけ長く続くかもわからないし、世の中の状況も変わるかもしれないので。

でも、お金を払えば身元を保証してくれたり、死後の手続きをしてくれるサービスがあることは知っておいた方がいいし、その内容を調べておいて損はないと思いました。

おすすめはこれから老後を迎える人

老後は誰もが独りになる可能性があります。その時に困ること、そしてその対策について考えるきっかけになる本です。

残念ながら、具体的な対策について詳しくは書かれていません
そのため、すでに老後を迎えて、困りごとに直面している人よりも、これから老後を迎える人にお勧めの本です。

家族がいても、おひとりさまの老後を迎える可能性は誰にでもあります。
頭も体もまだ動くうちに、ぜひ一度読んでいただきたいです。

以上、『あなたが独りで倒れて困ること30』の紹介でした。