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どうする?空き家になった夫の実家。取り壊すにもお金がかかる“負動産”の話

今、空き家が全国的に問題になっています。実は、我が家もその当事者。夫の実家が、空き家のままになっています。

どうすればいいのか——答えの出ないまま、頭を悩ませている話です。

夫の実家が、夫の名義になるまで

不動産の重要書類と家のミニチュア

以前、夫の父が亡くなったあと、夫の実家を夫の名義に変更しました。(→ その時の話:相続登記を自分でやってみた!手続きの流れと気をつけるべきポイント

最初は、義母の名義にする案もありました。でも、それだと数年でまた名義変更が必要になるかもしれない。それなら、子である夫か、夫の妹の名義にしたほうがいい、ということになりました。

当初は、実家から車で20分ほどのところに住む、夫の妹の名義にする予定でした。妹も、手続きを進めようとしていたのです。

ところが、兄妹で葬式やお墓のことで揉めてしまい……。面倒な手続きまで押し付けられた、と感じたのかもしれません。妹は相続放棄をして、結局、夫の名義にすることになりました。その手続きは、私がやりました。

名義は夫になりましたが、住んでいるのは義母。私たちは実家から遠く離れていて、今後も住む予定はありません。

一人になった義母が、家の古さを気にし始めた

胸に手を当てて不安そうにする高齢女性

義父が亡くなり、義母は一人暮らしになりました。介護もなくなり、自分のことだけを考えればいい生活になった——すると、これまで気にならなかったことが、急に気になり始めたのです。

家の老朽化です。

床が軋むのが気になって、工務店の人に見てもらったところ、「すぐどうこうなるわけではないけれど、直そうと思えば200万円ほどかかる。それなら、いっそ引っ越したほうがいいのでは」と言われたそうです。

それをきっかけに、義母は家のあちこちが気になり始めました。少し家鳴りがするだけで、家が潰れるのではと心配になる。気になるところを見つけては、工務店に電話をかけていたようです。

私たちも帰省したときに家を見ましたが、古くはあっても「まあ、こんなものでは?」という程度。でも、義母は気になって仕方がなかったのでしょう。引っ越しを考えるようになりました。

十数回目で、やっと当たった市営住宅

青空を背にした新しい集合住宅

義母は足が悪く、杖や手押しカートが必要です。引っ越すなら、エレベーター付きの物件がいい。とはいえ、多くはない年金で暮らしているので、選べる物件は限られます。

そこで、市営住宅に申し込みました。ところが、希望の市営住宅は人気なのか、なかなか当たりません。申し込めるのは2ヶ月に1回。それでも、毎回落選が続きました。一時は民間の物件も検討したようですが、義母の年金では、思うような部屋は見つかりません。

それでも諦めず、十数回申し込みを続けて——昨年、ついに当選。引っ越すことができました。

その市営住宅は、建ってまだ数年の新しい物件でした。引っ越しのとき、洗濯機を届けに行って部屋を見せてもらうと、一人暮らしには十分な広さで、バリアフリー。とても住みやすそうな部屋でした。

(引っ越し自体もそれなりに大変だったのですが、その話は、また別の機会に。)

そして、実家は空き家になった

電卓と現金

こうして義母が引っ越し、夫の実家は空き家になりました。ここで、やっかいな問題が出てきます。

夫の実家は、「借家持ち家」——土地は借りていて、その上に建てた持ち家、という形です。だから、空き家になっても、土地の地代を払い続けなければなりません。

義母が住んでいた頃は、義母が地代を払っていました。でも、引っ越してからは、名義人である夫が払っています。そこまで高い地代ではありません。それでも、払い続けるとなると、それなりの金額になっていきます。

取り壊したくても、できない——“負動産”という現実

解体中の住宅と重機

空き家になると、建物は傷むのが速くなるといいます。だから、できれば早く処分したい。でも、これがなかなか難しいのです。

まず、建物自体には、ほぼ価値がありません。取り壊して土地を返せばいいのでしょうが、その取り壊し代が、それなりにかかります。

しかも、この家は「ニコイチ住宅」——お隣とくっついた構造なのです。取り壊すには、お隣との調整も必要になります。そのお隣も、すでに空き家。かなり面倒な物件で、いわゆる「負動産」だと思います。

地主さんと話をすれば、建物をそのままにして土地を返せるかもしれない。でも、その話し合いを、どう進めればいいのか。近所も、同じ地主さんから土地を借りている家ばかりで、中には何年も前から空き家のままの家もあります。その所有者の方は、いったいどうしているのでしょう。

土地も家も所有か賃貸なら、不動産屋さんに頼めば、なんとかなるのだと思います。でも、「借家持ち家」は、どうすればいいのか。取り壊すにしても、その費用は、たぶん我が家が出すことになります。それは、なかなかの痛手です。

夫は「一度、地主さんと話をしてみるよ」と言っています。でも、遠く離れた実家には、なかなか行くこともできず。結局、今のところ何のアクションも起こせないまま、実家は空き家のままになっています。

人ごとではなかった、空き家問題

頭を抱えて悩む人のミニチュア

空き家が全国的な問題になっている、というニュースを、以前はどこか他人事のように聞いていました。でも、いざ自分の身に起きてみると、本当に難しい。

ここ数年のうちに、なんとかしなければ——そう思いながらも、何もできずにいます。同じように、親の家をどうするかで悩んでいる方は、きっと少なくないはず。我が家も、まだ答えは出ていません。

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