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90歳を過ぎてから、詩を書き始めた人がいます。

なぜ90歳を過ぎてから、新しいことを始められたのか。どういう人なのか。それが知りたくて、柴田トヨさんの詩集を読みました。『くじけないで』と『百歳』の2冊です。

これから先の人生で、その生き方が何か参考になるかもしれないと思ったのです。

90歳を過ぎてから、詩を書き始めた人

新聞を読む白髪の女性

柴田トヨさんは1911年生まれ。詩集の著者プロフィールには「90歳を過ぎてから詩作をはじめ、新聞に投稿を続ける」とあります。

最初の詩集『くじけないで』が出たのは2010年、98歳のときでした。2冊目の『百歳』が出る頃には、『くじけないで』は150万部を超えるベストセラーになっていました。

2013年に、101歳で亡くなっています。

70代から日本舞踊。腰を痛めて、詩が始まった

万年筆で紙に文字を書く手

詩を書き始めるまでのことも、詩集に書かれていました。

トヨさんは70代から日本舞踊に熱中していたそうです。ところが腰を痛めて、続けられなくなってしまった。

そのときに、息子さんから詩を書くことを勧められたのだそうです。

70代で踊りを習い、90代で詩を書く。いくつになっても、新しいことを始めようとする人なんだなと思いました。年だからと考えずに、やってみようと思ったことは一生懸命やる。それがいいなと思ったのです。

難しい言葉が、ひとつも使われていない

積まれた本と老眼鏡

トヨさんの詩には、難しい言葉が使われていません。思ったことがそのまま書かれていて、すっと心に入ってきます。

『くじけないで』のなかに、「先生に」という詩があります。

私を
おばあちゃん と
呼ばないで

「今日は何曜日?」
「9+9は幾つ?」
そんなバカな質問も
しないでほしい

——柴田トヨ『くじけないで』(飛鳥新社)より「先生に」

書かれているのは、子どもの頃のことや、親のこと、息子さんのことなどなど。母親のことを書いた詩もあって、いくつになっても母親を思うものなのだなと思いました。90歳を過ぎたからこそ書けるもの詩も多い。それでいて、詩集全体から若々しさを感じるのです。

年をとっても新しいことに挑戦できる人というのは、若々しい感性を持っているのかもしれません。

新聞に投稿を続けて、150万部

ポストに投函する手

トヨさんは、書いた詩を新聞に投稿していました。時々、採用されて掲載される。

そうしているうちにファンがつき、詩集として出版されることになりました。それが『くじけないで』です。詩集で150万部というのは、異例のことだそうです。

本が出たことで、いろいろな人とのつながりもできたようでした。

年をとっても何かに熱中して、それを出していく。そうすることで、新しい出会いができたりするんだなと思いました。

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心の若々しさを、持ち続けたい

青空を見上げる女性の後ろ姿

年を取ると、新しいことに挑戦する機会は少なくなるかもしれません。気力も落ちてくるのだと思います。

それでも、年だからと諦めずに、新しいことを始めてみる。そんな心の若々しさを持ち続けられるようになりたいと思います。

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