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お金と仕事

相続は「普通の家」が揉める。映画『ソーゾク』で見た、揉めるポイント5つ

家系図と家族のミニチュア・相続のイメージ

先日、映画「ソーゾク」を観てきました。

タイトルでピンとくる方もいるかもしれません。
そう、「相続」がテーマの映画です。

コメディだと思って観に行ったら……これが、笑うに笑えない映画でした。

地元の会館で、月に一度の映画上映

映画館のスクリーンと座席

わたしの住む町では、地元の会館で月に1回、映画の上映があります。
ときどき、ふらっと観に行くのが楽しみのひとつ。

今月の作品が「ソーゾク」。
相続がテーマと聞いて、気になって足を運びました。

コメディなのに、笑うに笑えない

観る前は、コメディだと思っていました。

たしかに、相続をめぐるドタバタには、笑える場面もあります。
でも——「あ〜、これ、ありそう」と思うと、笑うに笑えない。

妙にリアルで、考えさせられる映画でした。

終わり方も、ちょっとすっきりしない。
でも、それこそが相続なのかもしれません。

相続は「普通の家」こそ揉める

家の模型とお金(持ち家と相続のイメージ)

映画の中で言われていて、なるほどと思ったことがあります。

相続って、「普通の家」が揉めるんだそうです。

それなりに財産がある家は、もともと準備をしているから、案外揉めない。
逆に、何の準備もしていない・知識もない普通の家こそ、揉めてしまう。

「うちは財産なんてないから大丈夫」——
いちばん危ないのは、その考えなのかもしれません。

映画に出てきた「揉めるポイント」

「相続問題」と書かれたブロックと家・お金

映画には、揉めるポイントがいくつも出てきます。
「あるあるだなぁ」と思ったものを、まとめてみました。

① 兄弟姉妹で意見が合わない

平等に分ければいい、と思いますよね。
でも、それぞれが自分の立場や「親への貢献度」を主張して、まとまらない。

しかも「平等」って、お金だけじゃないんです。
「自分はこんなにやったのに」という、気持ちの平等もある。
これが、いちばん難しい。

② 財産のメインが持ち家

これが、普通の家が揉める大きな原因。

家が主な財産だと、分けるのが本当に難しいんです。
共有名義にすると、後々面倒。
誰か一人のものにすると、金額的に不平等。
かといって、差額を現金で渡すのも、なかなかできない。

③ 相続人の配偶者が口を出す

相続する人の夫や妻が、権利もないのに口を出すと、こじれます。

ほかの兄弟姉妹からすれば「関係ないのに」。
本人たちだけなら、まとまったはずなのに——と。

④ 相続と関係ない人が、実家に住んでいる

映画では、亡くなった母が、亡き長男のお嫁さんと一緒に暮らしていました。

相続の権利はないけれど、実家に住んでいる。
お世話になったから、少しは分けてあげたい。でも、家からは出ていってほしい。
それを、なかなか言い出せない。

揉めるというより、困る。
こういうのも、ありそうですよね。

⑤ 遺言状があっても揉める

遺言状があれば安心、とも限りません。
その内容に納得できなければ、やっぱり揉める火種になる。

そして映画では、兄弟姉妹で揉めて、調停に。

これがまた大変そうで。
お互いが納得するまで続くので、長い時間がかかる。
それでもまとまらなければ、裁判です。

数百万円のことで、兄弟姉妹が裁判で争う……
なんだか、悲しいですよね。

わが家の場合

専門家に相続の相談をする様子

観ながら、自然と自分の家のことを考えていました。

うちは最近、両親が道路工事に協力して、実家が新築に移転しました。
新しい家は、二世帯住宅です。

その家を建てる前に、一度、相続専門の司法書士事務所に相談に行きました。

そのとき弟は、「家は、お金を姉に払ってでも自分が所有したい」と言っていました。
わたしは、それでいいと思っています。

弟夫婦には子どもがいないので、いずれ墓じまいも必要になる。
その費用を出してくれるなら、弟からのお金はいらないかな、と。

……でも。
今はそう思っていても、将来、気持ちが変わるかもしれない。

たとえば、親の介護の負担しだいでは、「自分はもっともらってもいいはず」と思う日が来るかもしれない。
それに、もし映画みたいに、弟のお嫁さんだけが家に残ったら?

そんなことを考えると、元気なうちに公正証書遺言を作っておいてもらうのが、いいのかもしれません。

夫の実家は「負動産」だった

「負動産」と書かれたメモと家の模型

実は、夫のお父さんが亡くなったときも、ちょっと揉めました。

夫の実家は、借地に建つ持ち家。
お母さんはまだ健在ですが、「お母さんが亡くなったときに、また名義変更するのは大変」ということで、夫か義妹のどちらかに名義を変えることに。

最初は、実家の近くに住む義妹が相続する話でした。
でも、手続きを押し付けられたと感じたのか——義妹は、さっさと相続放棄の手続きをしてしまいました。

それで、夫の名義に。

でも、相続してから思うんです。
「この家、この先どうするの?」と。

築60年ほどの連棟住宅で、家の価値はほとんどなし。
お母さんが住まなくなっても、遠く離れて暮らすわたしたちが住むことはありません。
土地を返すにも、家を取り壊すお金がかかる。持ち続けるのも……。

いわゆる「負動産」というやつです。

引き継いだ遺産が、必ずしも価値があるとは限らない。
特に不動産は、そうなんですよね。

財産があってもなくても、相続は悩ましい

財産があってもなくても、相続は悩む。

できれば、元気なうちに家族で話し合っておくのがいい。
……とはいえ、これがなかなか難しいんですよね。お金の話は、切り出しにくい。

映画では、「相続診断士」という専門家にお願いして、いろいろ進めていきます。

家族だけで抱え込まず、そういう専門家に入ってもらうのも、ひとつの方法だなと思いました。
ちゃんとした知識のある人のアドバイスがあれば、納得できる部分も増えるはずですから。

まとめ

「うちは、揉めるほどの財産はないから」
そう思っている家こそ、いちど考えてみてほしい。

元気な今だからこそ、話せること、決められることがあります。

わが家も、少しずつ考えていこうと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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