老いていく私、どうする?
50代、なんだかんだで変化の途中です
親と老後

「認知症ではない」と言われた父。でも、物忘れはひどくて

認知症ではない、でも心配

ここ数年、父の物忘れが、ずいぶんひどくなってきました。

昔のことはよく覚えているのに、最近のことはどんどん忘れていく。

「これって、認知症なの…?」

家族みんなが、そう心配するようになりました。

こんな物忘れが増えてきた

スマートフォンの操作に戸惑う様子

たとえば、こんなことです。

  • その日の予定を覚えていない。出かけた先のことも忘れてしまう
  • 知り合いが亡くなったことを、忘れてしまっている
  • とっくに亡くなった芸能人を、まだ生きていると思っている
  • 携帯電話の使い方を、何度教えても覚えられない

たまに、つじつまの合わないことを言うので、家族で「お父さん、何言ってるの?」となることもしばしばでした。

畑もやめて、家でゴロゴロするように

畑仕事をするシニア男性

物忘れだけではありません。

頭の回転も、ゆっくりになってきたようです。

長く続けていた畑仕事も、だんだん作業が遅くなってきました。

次に何をするか、すぐに思い浮かばない。

ひとつのことを始めると、別のことを忘れてしまう。

そうしているうちに苗を植えるのが遅れて、野菜がうまく育たないことも増えてきました。

見かねて私が手伝おうと一緒に畑に行っても、「次はこれをやって」という指示が、うまく出せないのです。

そして、とうとう畑もやめてしまいました。

そうなると、やることがありません。

週に1回のグラウンドゴルフとデイサービスには行くものの、あとはほとんど家でゴロゴロ。

知り合いからは「お父さん、最近、表情がなくなってきたね」と言われることもありました。

正直、この状態では、車の運転はあまりしてほしくない…。

そう思うのですが、不思議なことに、免許更新の認知機能検査にはちゃんと受かるのです。

母の入院をきっかけに、「物忘れ外来」へ

病院の問診票と聴診器

そんなとき、母がガンの手術で、2週間ほど入院することになりました。

弟夫婦とは二世帯住宅ですが、普段の暮らしはほとんど別々です。

母がいない2週間、父は一人でちゃんと暮らせるのか?

家族の心配は、そこでした。

そこで母が、父を市民病院の「物忘れ外来」に連れていきました。

結果は「認知症ではない」

検査の結果は——「認知症ではない」。

普段はあんなにぼんやりしているのに、検査のときはしっかりしていて、結果も悪くなかったそうです。

ソーシャルワーカーさんは、こう教えてくれました。

「正常でも、自分の興味がないことは、聞いても脳に全然残らない、という人がいるんです。特に男性に多いんですよ」

なるほど…と思うような、思わないような。

家族みんな、ホッとしたような、でもどこか納得のいかないような、不思議な気持ちでした。

それでも、「認知症ではない」というのは、やっぱりありがたいことだなと思いました。

それでも、心配は消えなくて

家族で囲む食事

とはいえ、毎日家でゴロゴロしてばかりでは、体も頭も弱っていく一方です。

このままでは、認知症になるのも時間の問題かもしれない。

母は、できるだけ父を外に連れ出そうと、イベントや散歩に誘っています。

でも、父は「行かない」と断ってばかり。

ただ、お昼の外食には、めんどくさがりながらもやってきます。

だから私と夫も、ときどき食事に誘うようにしています。

少しでも刺激になればと、月に2〜3回は、実家に夫と二人でごはんを食べに行くようにもなりました。

おわりに

父の様子は、今も相変わらずです。

劇的に良くなるわけではありません。

それでも、家にこもりきりにならないように。

少しでも刺激のある時間を持てるように。

これからも、できる範囲で食事に誘っていけたらなと思っています。

同じように、親の物忘れが気になっている方。

「認知症ではない、でも心配」という宙ぶらりんな気持ちを抱えている方も、きっと少なくないですよね。

我が家のことが、何かのお役に立てたら嬉しいです。