「お酒を控えて」と言っても聞かない父。母は黙って、日本酒に水を足しています
父はお酒が好きです。昔から、毎日飲んでいます。
特に好きなのは日本酒。お燗をして飲むのが好きで、夏でもお燗です。
その父のお酒に、母が水を足しています。父には、言っていません。
畑をやめてから、1日中ゴロゴロしています

父は去年の冬、25年通った畑に行かなくなりました(父が畑を離れた日)。それからは、家で1日中ゴロゴロしています(82歳の父が「狭窄症」と言われました)。
そして、朝から調子が悪くて起きられない日が、結構あったそうです。朝ごはんも食べられない。動かないので、食べる量そのものも減ってきました。
母は、お酒のせいではないかと考えた

母は、その原因のひとつがお酒の飲みすぎではないかと考えました。
父は血糖値も高めです。かかりつけの先生からも、お酒は程々に、とは言われています。
高齢になってからの多量の飲酒は、脳血管障害や骨折、認知症など、寝たきりの原因になる病気のリスク要因になるとされています(高齢者の飲酒と健康|e-ヘルスネット(厚生労働省))。
母が心配になるのも、当然だと思います。
※お酒の影響は、持病や体質によって人それぞれです。持病がある方は、必ず主治医に相談してください。
言っても聞かないので、母が量を決めた

とはいえ、父に「お酒を控えたほうがいい」と言ったところで、聞きません。
そこで母は、父のお酒の量を自分で管理することにしました。
1日に飲んでいいのは、ビール350ml缶を1本と、日本酒2合。ビールは糖質オフのタイプです。
日本酒は、母がワンカップの空き瓶に入れたものを2つ、父に渡します。父はそれを日本酒用のポットでお燗して飲みます。
最初のうちは「もっと飲みたい」と言っていたそうですが、母が許しません。そのうち父も、その量で抑えるようになりました。
そして母は、水を足すことを思いついた

ここで母は、さらに考えました。
お酒を水で薄めて出してみたらどうだろう、と。
ワンカップの空き瓶2つ。その中身は、日本酒だけではなくなりました。
「なんだかいつもと味が違う気がする」

ある日、母はいつもの日本酒に水を足して出しました。
すると父は言いました。
「なんだかいつもと味が違う気がする」
気づいたのです。でも母は、「いつもと一緒だよ」と押し切りました。
納得のいかない様子のまま、お酒を飲む父。
その後も母は、水を足した日本酒を出し続けました。そのうち父も慣れてきたのか、何も言わずに飲むようになったそうです。
外で飲むと「おいしいなぁ」と言うそうです
今年に入ってから、ずっとです。母は今も、父には言っていません。
たまに、外出先で日本酒を飲むことがあります。
そういうとき父は、「おいしいなぁ」と言うのだそうです。
母は心の中で思っています。
そりゃあ、美味しいよね、と。
お土産の日本酒は、もったいなくて薄められない

父に出している日本酒は、ドラッグストアで買ってくる安いものです。
ただ、時々お土産でいい日本酒をもらうことがあります。さすがにそれは、もったいなくて水では薄められない。
なので、家族が集まるときなどに、特別に薄めずに飲むことにしているそうです。
「だから、なかなか飲む機会がないのよね」
母は、そう言って笑っています。
変わったこと、変わらなかったこと

こうして、父のアルコールの量は減りました。
1日中ゴロゴロする生活は、相変わらずです。そこは変わりませんでした。
でも、朝から調子が悪くて朝ごはんを食べられない、ということはなくなりました。
ちょっと可哀想だけど
この話を母から聞いて、私は笑ってしまいました。
父は本当に気づいていないのでしょうか。それとも、おいしくないけれど仕方がないと思って、飲んでいるのでしょうか。
おいしくないお酒を飲まされている父は、ちょっと可哀想です。
でも、健康を考えたら、仕方がないのかなと思います。
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